アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。 象徴的なディテールが息づく、ルイ・ヴィトンの新作バッグ。

Fashion 2023.03.02

16歳の若さでトランク職人の道を選んだ創業者のルイ・ヴィトン。主な交通機関が馬車や船、鉄道だった19世紀の当時、荷物が手荒く扱われることも多く、丈夫なトランクが重宝されていたという。時代のニーズと腕のよさがマッチして、ルイ・ヴィトンは1854年に独立。

1890年にトランクのロック(錠前)を開発して、ますます評判を高める。以降、トランクから派生してバッグを始めとするレザーグッズの展開を始め、1997年にはプレタポルテコレクションに本格的に参入。現在はウオッチ、ジュエリー、フレグランスなども含めたトータルなラグジュアリーブランドとして確固たる地位を築いている。

今回は、ルイ・ヴィトンの象徴的なディテールをフィーチャーした春夏の新作バッグにフォーカス。名作「アルマ」、「キーポル」などの付属品を巨大化したバッグやブランドの原点といえるトランク型バッグから“Sロック”を取り入れたクラッチなどを紹介。

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ディテールを巨大化させてバッグへと昇華。

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バッグ「アルマ BB」(H17.5×W23.5×D11.5cm)¥228,800/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

1934年に発表された丸みのあるバッグの特徴をそのまま受け継いだ「アルマ BB」。2代目ジョルジュ・ヴィトンのデザインによって誕生したモノグラム・キャンバス、トランクの錠を彷彿とさせるパドロックキー、丸みのあるハンドル、レザーのキーベル(キーケース)など、ルイ・ヴィトンの特徴的なモチーフやディテールを備えた人気のアイコンバッグだ。

バッグやウェアとその付属品の比率(大きさのバランス)を再考したルックが並んだ2023年春夏ウィメンズ・コレクションのルイ・ヴィトン。ファスナーやクラスプなどアイコニックなディテールを巨大化したなか、ひときわ目を引いたのが付属品をバッグに昇華させた新作たちだ。

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バッグ「キーベル・XL PM」(H27×W19.5×D6cm)¥325,600(予定価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

こちらは「アルマ」のキーベルを巨大化させたモダンなシェイプのバッグ。付属品としてのキーベルと同じベージュのヌメ革を使用しており、フロントにはゴールドプレートの「LV」イニシャルをプラス。フロントに入ったイエローの太いステッチなど、ディテールにもこだわりが光る。

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バッグ「キーポル・バンドリエール 50」(H29×W50×D23cm)¥325,600/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

1924年の誕生以来、モノグラム・キャンバスを筆頭にダミエ・キャンバスやデニム生地、型押し、アーティストとのコラボレーションなど実にさまざまなバリエーションを展開している定番の旅行用バッグ、「キーポル」。今季はそのネームタグがバッグへと生まれ変わった。

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バッグ「ネームタグ・XL クラッチ」(H19.5×W13.5×D5.5cm)¥311,300(予定価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

ネームタグを巨大化し、マチをつけて軽やかなクロスボディタイプへ昇華させたバッグ。キーベルのバッグと同様、こちらも付属品としてのネームタグと同じヌメ革を使用した遊び心のある一品だ。

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キーケースもビッグサイズのバッグに変身。

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バッグ「ポシェット・クレ XL」(H30.8×W50×D8cm)¥471,900(予定価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

人気定番のキーケース「ポシェット・クレ」に着想を得たバッグもランウェイに登場。サイズだけでなく、モノグラム・パターンや「LV」の刻印が入ったファスナーなどすべてを巨大化。A3サイズまで収納可能と、デザイン性と機能性を備えたビッグバッグ。

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トランクのDNAを感じさせるクラッチ。 

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バッグ「プティット・マル」(H12.5×W20×D6cm)¥731,500/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

ルイ・ヴィトンの原点、トランク。その製法やフォルム、ディテールは現在もさまざまなアイテムに受け継がれている。2014年に発表された“小さなトランク”とでもいうべきスクエアバッグ「プティット・マル」もそのひとつ。1800年代に製作されたトランクから着想を得たフォルムとディテールに加え、19世紀末〜20世紀初頭に活躍した実業家/銀行家にしてジェットセッターだったアルベール・カーンのサイン、3つの十字が右隅にあしらわれているのがポイント。

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バッグ「モノグラム・クラッチ」(H14×W28×D10cm)¥504,900(予定価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

今季は「プティット・マル」の特徴的なディテールのひとつ、“Sロック”を取り入れたクラッチがお目見え。“Sロック”は、アーカイブのトランクのロックをモダンにアップデートしたパーツ。新作「モノグラム・クラッチ」では、ハンドル付きのクラッチに“Sロック”をプラス。トランクのパーツをいかしたルイ・ヴィトンならではのクラッチだ。

ルイ・ヴィトン
公式サイトへ

●問い合わせ先:
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
0120-00-1854(フリーダイヤル)

editing: Naoko Monzen

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